たまに、カウンセラーとして登録しませんかとか、いっしょに仕事をしませんか、というお話をいただくことがあります。電話相談サービスのボイスマルシェさんからお話をいただいたのは半年前のことでした。そのままにしていたところ、最近また「顧客増加につき、再度、検討を。」とのことでメールをいただき、今回もお話自体はご遠慮したのですが、資料を見せていただいて興味深かったのでご紹介します。
「55分で人生を変える!匿名電話カウンセリング」がキャッチフレーズのボイスマルシェの創業は2012年。2015年には、ルミネ社(JR東日本グループ)がボイスマルシェの法人利用を開始(http://jinjibu.jp/news/detl/9795/)、1年間に、利用者は、3倍超に増加したそうです。
創業ストーリーによると、創業者のふたりは、元リクルートの社員で、それぞれ起業を想定しながら働いていた社員時代に知り合って意気投合し、いっしょに情報収集することに。
この情報収集の一環で、働く女性たちに、「占い」の利用状況についてじっくりヒアリングする機会がありました。
明るく、仕事熱心で、頑張り屋。 素敵な女性の見本みたいな彼女たちへのヒアリングを重ねるうち、私たちは、「占い」云々では片付けられない、深く重要なテーマがあることに気がついたのです。
それは・・
現在、女性が社会に出て働くことが一般的になっているのに、 価値観の多様化や変化によって、 向上心ある女性ほど、悩みごとの相談先がないということ。身近な親しい人はいても、価値観や境遇、職種などの違いがあると、相談しても理解も共感もされず、解決につながらないことが多いためです。だから、なんとなく、悩み相談所として「占い」が活用されていました。
もちろん、「占い」も頼りになります。
でも、世の中にはもっと色々な専門家がいるわけです。
お金の相談ができるはずの「ファイナンシャルプランナー」とか。
仕事やキャリア相談ができるはずの「キャリアカウンセラー」や「コーチ」とか。
メンタル面の根本解決につながる「心理カウンセラー」とか。どうして、こういう専門家には「占い」のように気軽に相談できないのだろう?
私たちは疑問に思いました。ところが、ふと考えてみると、私たち自身も、過去に自分が悩んだ時に、専門家にプライベートな悩み相談をするなんて考えすらしなかったんですよね。
日本ではまだ、キャリアカウンセラーやコーチを個人で申込して利用することは、一般的ではないのです。
では、どうして、キャリアカウンセラーやコーチや心理カウンセラーやファイナンシャルプランナーなどの専門家を、個人でもっと利用できないのでしょうか?
第三者への相談は、どうして面倒に思えるのか?
色々と調べていくうちに私たちは、今の日本においては、カウンセラーなどのプロの相談サービスを利用するときに、面倒で不透明なことが多いと感じました。
値段もバラバラで、相場観がない。
所要時間もバラバラ
予約の調整は手間がかかるし、予約できても、早くて数日後。
相性が合わなくても断りにくい。
そもそもまず、自分にとって「いい先生」が誰なのか分からず、どこで探せばいいかも分からない。カウンセラーの個人HPやブログがあっても、本名が公開されていなかったり、オフィス所在地も書かれていない。
これでは、そのカウンセラーが実在しているかわからず、カウンセリングの申込みをすることすら不安。マッサージなどと同じで、体験してみなければ善し悪しが分からない「体験商材」であるにも関わらず、実際の購入者の口コミや、公正な評価軸など、購入を決めるための明瞭な判断基準が存在しない、未整備な領域なのです。
そんな面倒な状態から、気軽に安心して相談利用できる状態に、変えたいと思いました。
悩みごとをスッキリ解消して、自信をもって自分らしく輝ける女性を、増やしたいと思いました。私たちが、株式会社リクルートでつくってきたような“情報のプラットフォーム“をつくることができたら、この課題は解決できると思いました。
そして何より、これは私たち自身が欲しいと思ったサービスです。
(中略)
私たちは、プライベートで悩んだ時に、誰に相談したらいいか分かりませんでした。
私たちこそが、こんなサービスを待っていました。ボイスマルシェ発。日本のカウンセリングに新しい風を。
とても的を得た「情報収集」だと思います。
日本のカウンセリングに、ぜひ新しい風を吹かせてもらいたいですね!
ボイスマルシェのサイトは、こちらです。https://www.voicemarche.jp/